11月の保育で、勤労感謝の日に向けた製作を考えている先生も多いのではないでしょうか。「子どもたちの言葉を作品にしたい」「作った後もみんなで楽しみたい」。そんなときにおすすめなのが、手作りの「ありがとうかるた」です。
給食を作ってくれる人、荷物を届けてくれる人、いつも遊んでくれる友達。身近な「ありがとう」を読み札と絵にして、クラスのかるたを作ってみませんか。
この記事では、保育園・幼稚園で取り入れやすい材料や作り方、読み札の例、少人数での遊び方をご紹介します。
勤労感謝の日に「ありがとうかるた」を作ってみよう
2026年の勤労感謝の日は、11月23日(月・祝)です。身近な仕事や暮らしを支える人について話し、互いに感謝する気持ちにふれるきっかけにしてみましょう。
ありがとうかるたは、「何をしてもらってうれしかったか」を短い言葉と絵にしたオリジナルのかるたです。大人が用意した文章を写すだけでなく、子どもの「こんなことがうれしかった」という声から作るのがポイントです。
最初から五十音すべてをそろえる必要はありません。まずは6〜10組ほどから始めると、製作も遊びも進めやすくなります。
材料と活動時間の目安
| 項目 | 活動の目安 |
|---|---|
| 対象 | 4〜6歳ごろ。文章を書く部分は大人が補助 |
| 遊ぶ人数 | 1グループ3〜5人 |
| 時間 | 話し合い10分、製作20〜30分、遊び10〜15分。別日に分けてもOK |
| 最初に作る札 | 読み札6〜10枚+取り札6〜10枚、合計12〜20枚 |
※年齢・人数・時間は、今回の活動案としての目安です。クラスの様子に合わせて調整してください。
準備するものは、無地のかるた、鉛筆、色鉛筆やペンです。文字を書くことが難しい子は、絵を描いたり、言葉を先生に伝えたりする形で参加できます。
チラシプロの無地かるたは、約105×74mmで、読み札50枚・取り札50枚の計100枚入りです。今回使う分を取り出し、残りは別のテーマの製作にも活用できます。
作り方① 身近な「ありがとう」を見つける

最初は「どんなお仕事を知っている?」よりも、「今日、誰かに助けてもらったことはある?」と、子どもが経験した場面から聞いてみましょう。
「給食がおいしかった」「重い荷物を運んでくれた」「絵本を読んでもらった」など、短い答えで十分です。先生が「誰が、何をしてくれたのかな?」と聞き添えると、札にしたい場面が見えてきます。
家庭での仕事や役割はそれぞれ異なります。保護者の職業を全員に発表してもらう形にせず、園で働く人や地域の人、友達など、話しやすい相手を自由に選べるようにしましょう。
作り方② 子どもの言葉を読み札にする
集まった言葉を、一息で読める長さに整えます。取り札に描くものがはっきりする文章がおすすめです。
| 頭文字 | 読み札の例 | 取り札に描く絵の例 |
|---|---|---|
| あ | あさから おいしい パンを ありがとう | パンとパン屋さん |
| き | きゅうしょく つくってくれて ありがとう | 給食と調理する人 |
| に | にもつを とどけてくれて ありがとう | 荷物と配達する人 |
| や | やさいを そだててくれて ありがとう | 野菜と畑で働く人 |
| ほ | ほんを よんでくれて ありがとう | 開いた絵本と読む人 |
| て | てを つないでくれて ありがとう | 手をつなぐ友達 |
同じ頭文字が重ならないようにすると、初めてでも札を探しやすくなります。ほかの場面を加えるときも、絵だけで区別できるか確認しましょう。
「ありがとう」の相手を上手に説明することより、子ども自身が思い出した場面を大切にしてください。
作り方③ 取り札に絵と頭文字を入れる

取り札には、読み札と対応する絵を大きく描き、右上など同じ位置に頭文字を入れます。「パンの札にはパン」「配達の札には荷物」のように、目印になるものをはっきり描くと選びやすくなります。
絵の得意・不得意で役割を固定せず、話す、描く、色を塗る、文字を書くなど、好きな形で参加してもらいましょう。札が完成したら、先生が読み札と取り札を1組ずつ照らし合わせます。
ペンなどの画材は目立たない部分で試し、水性画材は十分に乾かしてください。商品案内ではクレヨン・クレパスは不向きとされています。使いたい場合は、普通紙タイプのラベル用紙に描いて貼る方法があります。
作ったかるたで遊んでみよう

最初は取り札を6枚ほど、絵が見える向きに並べます。先生が読み札をゆっくり読み、子どもたちは対応する札を探します。
慣れないうちは順番に1人ずつ探す方法がおすすめです。札が見つかったら、「どんなありがとうだったかな?」と短く話してから、次の札へ進みましょう。全部見つけたら終わりにし、取った枚数を比べなくても楽しめます。
競争する場合は、正しい札を先に取った子が1枚もらうルールにします。同時に手を置いたときは、その札を中央へ戻して最後にもう一度読みます。取り札がなくなったら終了し、最も多く取った子の勝ち。同じ枚数なら同点のまま、一緒に拍手して終えましょう。
読む速さや札の枚数を調整し、「見つけられた!」と思える進め方を選んでください。
白紙の札があれば、クラスで見つけた感謝の場面を自由に形にできます。
遊んだ後は、感謝を伝える時間に
完成した札を見ながら、「このありがとうを、誰に伝えたい?」と聞いてみましょう。園で働く人に札を見せたり、読み札の言葉を声に出したりするだけでも、製作の続きになります。
クラスで共有して遊ぶ札は手元に残し、贈りたい場合は別の紙に同じ絵を描いてメッセージにする方法もあります。行事が終わった後も、うれしかった出来事を少しずつ札に加えれば、クラスならではのかるたになっていきます。
今年の勤労感謝の日は、身近な「ありがとう」を見つけるところから、製作を始めてみませんか。


